自己啓発本を断捨離して売ったら、人生が変わった
今週のお題「人生に影響を与えた1冊」
こんにちは、アキノです。
こんな雑多なブログを書いている私ですけれど、過去、自己啓発の鬼だった時期があります。
自己啓発本は私の癒しだった
はじめて自己啓発本を手にとったのは、大学生の時のことです。ちょうど就職活動について考えはじめなければいけないのでは?という時期でした。私は何も就きたい職業もなく、どちらかというととにかく社会人になりたくなかったのです。
しかし、私の周りは大学に入る前から将来を見据えてきた人たちばかり。一方で私は、なんとか難関大学に指1本ひっかかった、プライドだけは高い女でした。自分の将来のために大学のブランドだけが必要だと、ふんわり考えていたのです。それでなんとかなるだろうと。
ただ、いざ現実を目の前にすると。未来にキラキラした希望を持つ友人たちとは違い、ほぼ欝状態になっていきました。留学や休学をしたり、勉強したくもないのに大学院に行って、親に無駄な金を払わせるのも、またプライドが許さず。(自分で払う気もしなかった)
そんな私が手にとったのは、本田健さんの本。「好きなことを仕事にする」という趣旨のものでした。
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私は夢中になって、読み…。本屋で似たような本を物色しては、買いあさり、読み…。
満足してしまったのでした。
そう、私は自己啓発本を読んでいるだけで、夢の世界にでも行ったような気分になり、癒されていたのでした。辛い現実から逃れる、良い手段だったのでしょう。
自己啓発本こそ、正解だった
社会人になったものの、転々と会社を移動。結局、あれほどこだわっていた4年制大学の強みなど、まったく関係のない立場になっていました。やれ、あれが有利だとかこれをすると不利だとか、考える必要はなかったのです。私はフリーターだったこともあるし、履歴書はたいした実績もないのにどんどん書くこと増えていくし。当たり前だけど、役職についたこともありません。
ただ、そんな私でも正社員としてそれなりに落ち着いた頃、なんだか自分を変えたくなったのです。で、ネットワークビジネスに手を出して、自己啓発の世界に染まっていったのです。
何が成功なのか、ぶっちゃけ心の底から成功したかったのかもわからないけど、のめりこみました。ランナーズハイみたいな感じでしょうかね。1日3時間睡眠とかで。会社が終わったら、セミナー出て、とにかく人に会いに行って、繋がり作って。
結果が出ないものだから、自分を責めて。自己啓発本のとおり、セミナーのとおりやればいいだけなのに…って。出来ない理由がわかってるんですよ。答えが書いてあるから。でも、自分の気持ちってコントロール出来ないでしょ。
結局、本当はやりたくなかったのにやってたんです。「お金」って普通に欲しいじゃないですか。贅沢したいかしたくないかって聞かれたら、したいじゃないですか。だから、そのための手段でしょ、この手段しかないでしょって納得づけて。助けてくれる人がいるもんだから、この人たちのためにもやめれないって。
頭の中の理屈でしか動いてなかったんです。で、すべての行動に対して、自分にジャッジをくだす。「だからダメなのか」「なんで私は正解がわかっているのに出来ないんだ」
今度は自己啓発本が私を裁判にかけてきたのです。毎日、毎時間、毎分、毎秒。
思い切って、処分してみた
スピードを落としてみると、やっと自分の本性が見えてきました。心の面にフォーカスするようになると、自分の弱い面や「本当の本当はどうなのか」という部分に、少しずつ正面から向き合えるようになってきたのです。
そして、ネットワークビジネスをやめるという決断をしました。これは、私にとっては非常に勇気のいることで。あんなにすべてをかけてやってきたことを、「諦める」なんて、もったいないし負けを意味するのではって。でも、そんな意地よりも、自分が本当に何がしたいのかを優先することにしました。
自己啓発本は当時、気づいたら部屋のかなりの面積をしめていました。本棚の前に積まれていき、中にしまわれた本が見えなくなっていたのです。
勇気をもって、今の自分に必要ないことが書かれている本は、断捨離することにしました。インターネットで調べると、バリューブックスっていうのが出てきて、ダンボールにつめて送るだけっていうから。近所の古本屋は運ぶのも面倒だし、車もないし。もういくらでもいいし、持ってってくれと。
残ったのは、1万5000円と。自己啓発本の裏に隠れていた、昔から大好きだったことの本たち。そして、妙に晴れ渡った私の心でした。
本で人生変わるっていうのは…
自分の部屋は自分の心の状態っていうのは、まさしくで。スッキリした私のところにやってきたのは、優しい話題ばかりでした。
流れのままに生きたり、好きなことをして喜ばれたり…。本当に幸せそうに生きている人ばかり、引き寄せるようになりました。ネットワークビジネスでいっぱいいっぱいになっていた頃はそれに比例するぶんだけ、お金を使っていました。無意識に何かを買って自分を癒していましたが、それもなくなったのでお金も増えました。
会社員をやめたけれど、お金は稼げています。ネットワークビジネスという手段じゃなくても、出来るんです。自分の個性に合う方法やアイディアも、やめたことによって入ってきました。もともと存在していた方法なんだけれど、ひとつの手段に固執してムキになっていると、目に入らないんです。
頑張っていた頃は、趣味も減らさないといけないと思っていたけれど、今は減らさなくても大丈夫だということがわかりました。自分に交換条件出す意味も根拠も、どこにもないんです。
それに冷静になってみると、自己啓発本の真の意味もわかってきました。根本は同じことを言っていて、それをいろんな言い方や表現をしているだけだということも。(どれが人に響くかはわからないので、それでいいと思います)
私は今も、本は買います。だけど、定期的に見定めするようにしています。「今の自分に必要か、必要でないか」ってね。そうすると、本棚にあるのは一定の量です。
捨てるのはもったいないので、私はやっぱりバリューブックスに売るんだけど(笑)。5冊からで送料無料だし、ダンボール探すのは面倒だから、紙袋にプチプチでかためて包装しちゃいます。申込したら15時までとかだけど、当日に来てくれるから、気持ちが揺らがずに済むし、早々にスッキリしちゃうし。
これね。
私は漫画も好きだから、一緒に持ってってくれるのも助かる。
そう。でね。本で人生が変わるってよく言うけれど。何と出会うかも大事かもしれないけれど、自分の周りにどんな本がどれだけあるかも大事だと思います。
そして、常にスペースを用意しておくこと。どれだけ良いものがあっても、入るところなければ来ないから。部屋にも、心にも。
空虚になったスペース。最初はちょっと何もなくて怖いかもしれないけれど、慣れたら意外に大丈夫ですよ。
「胸が鳴るのは君のせい」(ネタバレ)のBBA的感想と番外編発売が楽しみだなっていう話
こんにちは、アキノです。
定期的に少女漫画が読みたい欲が、襲ってきます。そんな時はDMMのコミックレンタルにお世話になりますが、今回借りたのは以下のとおりです。
・胸が鳴るのは君のせい 全5巻
・俺物語 7巻
・日々蝶々 9・10巻
この中でも熱かったのが、これ。
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何がよかったかっていうと
この話は主人公のつかさが、仲良しのクラスメイト・有馬くんにふられるところからはじまる、片思い奮闘記。話の半分以上は主人公の片思いなんだけど、なんだかすっごいキュンキュンするんですね。一方通行ではなくて、友達として有馬くんがちょっと照れたり、なびきだすところも、くーってなるのかもしれない。
なんにしろ、くっつくかくっつかないか、きゃー!っていう時期って、自分の時もそうだし、友達の話聞いててもそうだし、なんでこんなにときめくものなんですかね。このいい時期を5巻という程よい長さでひっぱってくれるのが、また良い心地です。
主人公もヒーローもすごく魅力的なんですよ。素直でまっすぐな主人公というのはありがちなんですけど、ほんとイヤミがないというかな。いるよね…っていう部分もありつつ、まっすぐな可愛さにおばちゃんメロメロ…。ときめく。
いろんな感傷に浸るBBAは私です
たぶんこういうなんでも引き受けちゃう子いたよなぁ…っていうか、自分の中にそういう面を感じるんでしょうね。思い当たる節があるんだろうね。NOと言えずに、笑顔でいいよいいよみたいな。でも、オールOKなわけではない。
それを有馬くんだけが、友達としてちゃんと理解してくれていて、影でこっそりサポートしてくれているというのが泣けるんです…(泣)。特に1巻のラスト!自分でもここで泣くか!と思ったんですけど、この年になると涙腺がゆるくて…はい。
いや、私もこういう人が欲しかったのかもしれない…。実は弱いところもわかって、受け止めてくれている人。私は今までの恋愛でも、隠すしか出来ずに、BBAこじらせてきていますから。
あと、たぶんこういう素直に好き好きってぶつかっていく感じね。10代の時はそこまで主人公に肩入れできず、脇役が好きなタイプだったんだけど…。たぶん、「けっ」って思ってたんだろうな。自分出来ないから。今見ると、かわいい。女の子ってこういうのが可愛いんだなってしみじみ思います。
なんかむなしくなってきたぞ(泣)。
こういう高校生活したかったなぁ。そういう後悔も含めて、私ってOLが主人公の少女漫画はあまり惹かれないのに、高校生ものは大好きなのかもしれない。
ちなみに今、読み直したいのは「H2」。少年漫画だけど。あだち充先生は、やっぱときめかせてくれますね、はい。
そんな感傷に浸っているのも、昨日「結婚したい」という前提での男性のご紹介を受けたからかと。「結婚したい」なんて簡単に言えるけど、別にまずは友達になればいいじゃんと思うけど。重いもんですね。
普通に、恋したいなぁ。
とりあえずこの漫画は5巻で完結していますが、9/25に番外編で1冊発売されるとか。楽しみにしています。
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アンリーになりかけていた、私のお話。
こんにちは、アキノです。
先日、こんな記事を書かせて頂きました。
するとある日、私のブログにはありえないくらいの桁数のアクセスを頂いておりまして、ちょっとびびりつつも…。ありがたい気持ちです。
まだオンリーファンが出来る理由については考えているところがあって、ちょっと書いてみたくて。少しアクセスがおさまったというチキンな理由で、今回自分のことを書いてみようと思いました。
※前回と同様に、私はオンリーファンを駆逐したいわけでもないですし、グループ至上主義を掲げて戦うことには反対です。※
私、アンチになりかけていました。
ここは雑食ブログなのであまりきちんと書いていませんが、私はKinKi Kidsのファンです。1998年頃に光一さんのファンになり、それからKinKiの番組を録画したり、リリースされた作品も買うようになり、コンサートに行くようになりました。
当時は「オンリー」なんて言葉もなかったように思います。別に「光ちゃんファン」で良かったのです。今みたいに「寄り」なんて言葉を使って、「私はオンリーではありません」アピールをする必要もありませんでした。
「光ちゃんファン」でしたが、剛さんのドラマや出演番組もちゃんと見てましたし、雑誌もチェックしていましたしね。それが普通でした。
24時間テレビのお手紙もすごくいいなぁと感動して泣いたのも、今となってはファンになったひとつのきっかけだったと思います。2人がKinKi Kidsであることは、すべての前提だったのです。
しかし、ファンになってから少しずつ、剛さんの目が死んだようになっていきました。光一さんに対してそっけない時があったり、たまに「それはちょっと冷たくない!?」という言葉を投げかけたりすることもあったように感じたのです。
私は10代の多感な頃だったので、敏感だったと思います。剛さんに対して怒ったり、凹んだり。手紙を書いたこともあります。「冗談でも解散とか言わないで」って(黒歴史)。光ちゃんを傷つけないでとか言いながら、勝手に傷ついていたのは私です。
でも、やっぱり光一さんに対して優しくて愛のある剛さんも垣間見えたので、その度に浮上していました。そして、突き落とされるの繰り返し。
私は子供で、自分中心の視野しか持っていませんでしたが、その時も剛さんは剛さんの人生をいきており。病などに苦しみながらもがいていたわけです。特定の相手にというわけではなく、彼の精神状態そのものが嵐のように波打っていたのだと思います。
しかし。そんなこともわからない10代の私は、ソロコンサートが決まったとき、猛烈に裏切られたような気持ちになりました。KinKiでは、光一さんではダメなのかと。
失意の私はソロコンには申込みませんでしたが…。結果、アルバムのタイトルを「ROSSO E AZZURRO」(メンバーカラーの赤と青)と名付けた剛さんに心動かされチケットを探し、光一さん初の作詞作曲「MY WISH」を歌う剛さんに号泣し、剛さんを信じるんだ…と思ったのです。
それでもやはり、ぐらつくことは多々ありましたが。やはり心に決まったのは、次の剛さんソロツアー「si;」を見た、光一さんのジャニウェブの更新を読んだ時です。
剛さんはこのツアー、事務所まかせではなく、直接一緒にやりたい人に声をかけてバンドメンバーも編成して。アイドルという音楽をやるにはマイナススタートの立場の中、自分の音楽で信用を勝ち取った繋がりでもって、オーラスを迎えました。きっと達成感も半端がないものだったでしょう。
そのオーラス。光一さんも客席にいる中、『バンドメンバーの支えがあったからこそ、ここまでがんばれた』という趣旨の発言をしました。今思えば不思議ですが、ファンはざわつきました。私も「また剛さんやってしまった…」と感じたのです。「光ちゃんは…?」ということだと思います。「光ちゃんも辛い時期、ずっと支えてたよ」ってね。その当時の私はある程度冷静でしたが、やはりこのざわつく感じは嫌で。
ただ、ファンの不穏な空気を察知したのか、光一さんが自身のジャニウェブページに感想をアップされたのです。私はこれを読んで、なんか泣けてきて。もう絶対、剛さんのことを信じきるって決めました。
光一さんは剛さんのことを一人の人間として、ステージを作る人間として、この世界を作り出せたことや人との信頼を築けたことを喜んでいて、その努力も認めていて。
大好きな光一さんがこんなに信じている人なんだから、絶対に何があっても最後まで信じきると決めました。
それからもう、10年以上経っていますが。KinKi Kids2人のファンを続けてきて、良かったとしか思えません。お互いのそれぞれの世界、融合したときの世界、今の2人の関係性。よく最近みなさんおっしゃる、「KinKi尊い」そのもの。2人を信じて見続けてこなければ、味わえなかったということを含めても、尊い感情です。
お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが
この感じ。私も書いていて、自分が気持ち悪いのですが…。
私ってば、まるで剛くんに恋する乙女みたいじゃないですか…??
嫌い嫌いも好きのうちって、こういう感情だと思うんですよね。興味がない人は、まず対象を見ない。気になる人が自分の思い通りにいかないから、苦しい…。例えば恋愛なら、その苦しさの意味がわかるでしょうが。
この場合理由がわからないから、怒りしか感情の行き場がないんです。これは赤ちゃんや子どもを見ていれば、わかります。思い通りにならないもどかしさは、相手へ怒りとしてぶつける以外知りません。
今、片方のアンチでありながらオンリーをされている人は、何がきっかけでそうなったのかはわかりません。ただもしかすると、片方が自分の思い通りにならなかったからかもしれません。そうでなければ、普通のオンリーをされているはずなのです。
私は剛さんに対して、「もっと光ちゃんに優しくしてよ!」と思っていた時期がありました。それが上手くいかなくて、嫌いになりかけていたのです。
お互いのパートナーに対して、事務所に対して、2人活動を称える人に対して…。きっと、自分が持つ「こんな活動をもっとしてほしい」「こういう存在であってほしい」という考えの思い通りにならず、怒りがこみあげてくることでしょう。
逆に、グループ至上主義の方も。アンリーや事務所が思い通りにならないからといって、怒りがこみあげてきたとしても、それをぶつけないことです。お互い同じ行動をして、ぶつけあう結果になってしまいます。
やっていることは、すべて。どちらも本質的に同じです。「自分の思い通りにならない」というやるせない感情を、誰かへの怒りにすり替え、ぶつけているだけです。
どうすればいいのかというと、私はそれぞれがそれぞれの世界を楽しめばいいのだと思います。2人の世界が好きな人も、ソロの世界が好きな人も、両方が好きな人も。誰も何も邪魔していません。2人が、光一さん・剛さんそれぞれが、ただ自己表現をされているだけです。それを、ただ楽しめばいいのです。
自覚アリの妄想と、自覚ナシの妄想と
前回の記事でも書きましたように、好きすぎるとその人に同化してしまう傾向が、ファンにはあると思っています。例えばわかりやすいところだと、コスプレもそのひとつの形だと感じるんです。
「好きすぎて、●●になりたい」というのは自覚があるので、セーフですが。無意識に対象の人物に「なって」しまっている人は質が悪い。
コスプレ・ナリ・二次創作などは妄想であり、グレーめな遊びや趣味という自覚がある分だけ、節度を守ろうという意識もあるし、まだマシだと思うんです。危険なのは、無意識に「●●は悲劇のヒーロー。かわいそう!○○から守らなきゃ!」と、妄想してしまっているパターン。
これは本人に妄想の意識がないので、暴走してしまいます。私もそうでした。
大人になってからわかったのですが、私の大好きな光一さんや剛さんは、そんなちゃっちい人間ではないということです。「かわいそう」とか、下に見てるってことでしょ。自分と同じレベルまで、彼らを貶めていることと同義です。
彼らはそんな低次元なところでは生きていません。自分たちの意志の下、自分で人生を作っていける人間です。もし、そう思えないということであれば、彼らを信用出来ていないということを意味するのではないでしょうか。つまりそれは愛ではなく、お人形扱いです。
私はKinKiが好きなのでKinKiを例にしかあげれませんが、他グループの方でも同様の問題があるのであれば、根本は同じだと思います。ただ、みんな思い通りにいかないことを怒りにすり替え、仮想敵を作ってぶつけているだけ。
自分たちの大好きなタレントさんなんですから、一人の人間としてリスペクトして。妄想するなら、自分が「楽しい」妄想を。それが幸せなヲタクライフではないのかなぁと考えます。
子供だった自分への反省もこめて、ね。
大野智さんと堂本光一さんのオンリーファンが似ているので、共通点について考えている
こんにちは、アキノです。
先日、嵐の大野智くんファンについて、こんな記事を拝見しました。
KinKi Kidsファンとしては、既視感ありまくりのこの感じ…。そう、堂本光一さんのオンリーファンと似ているんですね。
嵐でもそんなことがあるのか。
私はこの記事で、大野くんにも過激なオンリーファンがいるというのを、はじめて知りました。正直、かなり意外でした。嵐はグループについているファンが多いと思っていたし、みんなでわちゃわちゃしているのが好きだと思っていたからです。
松潤をあまりよく思っていない一部の嵐ファンがいるというのは、知っていました。基本的には彼がコンサートの構成を担当したり、プロデューサー的地位にいるようなので、若い子は自分の好きなタレントが目立たないのが嫌だったり、出来上がったものに満足出来ないと松潤のせいになるのかなーって思っていました。
光一さんオンリー過激派事件も、ご紹介しておきましょう。
光一さんにもこの記事に書かれているような、大野くんオンリー過激派みたいなファンがいます。内部で勝手にやってくれてたらいいんですけど、それが共演者やスポンサーなどを巻き込むので、ちょっと困ったものですね。
Twitterで企業名・商品名をタグ入れして、グループで出演しているCMについての非難をしたり。SHOCKの地方公演中に堂本兄弟の収録があったため、テレビ局に光一くんは忙しいのに足をひっぱる気がみたいなクレームをしたり。挙句の果てには、番組共演者に「光一くんをしゃべらせないで!」とツイートを繰り出す始末…。
そうなんですよね。この方の言うとおり、結果、光一さんというタレントが扱いにくいタレントになってしまうのです。仕事があるのは、テレビ局やスポンサーがあってのこと。
グループや事務所をやめろという方もいらっしゃいますが、仕事があるのは事務所の力であり。これまでのグループとしての実績があるからこそ、今やっている仕事のチャンスが巡ってきているのです。ギャラというのは、これまでの実績についての信頼なのですから…。
2人組特有のものだと思っていた。
しかし。こんなことが起こるのも、KinKi Kidsが2人組だからだと思っていました。
2人は一見、良くも悪くも好対照です。ひとつひとつ地道な努力を積み重ねた結果、計算された「作品」を生み出す光一さん。自分の感性を自由に開放させ、持ち前の器用さでセンスの良い「芸術」を生み出す剛さん。
私は過去光一さん寄りだったので、ちょっとわからなくもないのですが、剛さんが好き勝手やっているように見えるのかもしれませんね。日本人って、やはり光一さんみたいな職人気質を美徳とする方が多いですから。
ただ、人ってひとりひとり課題を抱えているものなんですよ。器用すぎてたいていのことが出来てしまう剛さんは、人に応えようとするあまり、精神を病んでしまうことになったし。それを支えるのだって、光一さんに与えられた課題だったわけです。
私はこの間に、光一さんがおおいに努力と実績を積み重ねたと思っています。剛さんも自分らしく生きられるようになりました。
(ちなみに私は戦うのは、更なる戦いを呼ぶだけだという考えです。オンリーファンと戦おうという気持ちはありませんし、その交戦の立場として「グループ至上主義」を使うのは違うと思っています。私はただ、KinKi Kidsが好きなだけなのです。)
大野くんと光一さんの共通点って?
私が考えていたのは、ここです。過激なオンリーファンを作ってしまうには、それなりの理由や傾向があるのだと思うのですね。
彼女らは彼女らなりに、自分の正義を掲げているはずなのです。だから、正義に反する周りが敵になります。
この記事で言うと、ある女優さんが大野くんを罵ったと思っているのです。この女優さんって、相当若いですよね。10代の時って、30歳も40歳もたいして変わらない認識だったりします。私もそうでした。
光一さんオンリーファン(剛さんアンチ)の思想にも相通じるものがあるのですが、ハゲネタなどで光一さんを貶めていると認識されています。
私は正直、大野くんのことはよくわかりません。知っている情報としては、釣りが好きでアートの才能があって、舞台班出身でダンスが得意。歌が上手…くらい。
光一さんとの共通点といえば、「正統派ジャニーズ」を継承する流れであるというくくらいしか思いつきません。
でも、もしかするとそれがファンに夢を見せているのかもしれない…と思いはじめました。ファンの理想のイメージとして確固たるものがあり、そのイメージを崩すものは何人たりとも許せないのかもしれません。
大野くんで言うと、先程も「大野」で検索すると、「可愛い」が検索ワードの候補に並びました。もしこれが彼女たちの守りたいイメージだと仮定すれば、「40歳」というのは言葉尻だけで言うと、「攻撃」に感じたことも考えられます。
光一さんについても、「努力する王子」が守りたいイメージであれば、「ハゲ」という言葉は「攻撃」と分類されても不思議ではありません。(想像力や柔軟性はないと思いますが、言葉尻だけだとそうなる)
つまり彼女たちにとって「正義」とは、そのタレントに抱いているイメージなのかもしれません。イメージとは個人個人の持ち物ですので、まるで自分が傷つけられているような気持ちになるのでしょうね。だからこそ、反撃をするのです。自分を守るために。それは動物的反射神経と言えます。
究極、タレントが自分を投影したような存在になってしまっているようにも感じます。(愛を突き詰めると、「その人になりたい」までいくこともあるから)
おそらく、タレント本人を守っているつもりなので、彼女たちの愛の形は正当化されていくのでしょう。また、共感できる人数が増えていくと、より強化されていきますからね。
私は幸せに生きたいなぁ。
アイドルのファンって楽しいからやっているはずなのに、戦っているようなら本末転倒のような…。
理想は、ただ楽しいからやっていること。苦しい仕事を悪者にして、ストレス解消にやってるなら、正直仕事の方をどうにかしなよって思うけれど、癒しの場というのは人間必要だろうから、それもそれでいいと思います。
だけど、アイドルファン活動の中でわざわざ怒りやストレスを抱えにいくということは、よっぽど現実の世界で感情を出して生きれていないのかな?
まずは自分を愛して癒してあげてねーと思う次第です。
私はとりあえず、MコンのDVDを予約します(笑)。剛さんプレゼンツ・光一さんのお誕生日会と、光一さんからの逆サプライズプレゼント事件、楽しみだなぁ♪
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安藤美姫・フェルナンデス出演のしゃべくりで、誰も言及してないこと
こんにちは、アキノです。
先日、安藤美姫さんとハビエル・フェルナンデス選手が出演されてた「しゃべくり009」を見ましたが、炎上ばかりで誰も言及していないなぁということがあったので、一言だけ。
スケーターに対する神聖性
まぁ、ハビエルに失礼とかは正直どうでもいいんですけど。ふっつーにバラエティとしておもしろかったですし。スケートファンは結構、スケートに神聖性を求めがちですけど、あくまでもバラエティ出演ですからね。
報道番組やスポーツ番組でこれだと、もちろんアウトですよ。ただオファーを「する側」と「受ける側」がいてこそ、実現しているわけですから。単純にハビエルがかわいそうとか違うんじゃないかな。仕事ですよ、彼も。ビジネス。
ちなみに、それで言うとフジテレビのトゥクタミシェワ選手出演の報道番組の方がひどかったですよ。報道番組として呼んでいるわけなんだから、質問するなら最低限は把握すべきですし、スケート関係者を呼んでおくべきだったかと。
また、日本のメディアとして浅田真央選手について聞きたいのはわかるけど、フィギュアスケートファンとしては、「恥ずかしいからやめてくれ」です。でもこれも仕事だから…になるのかな。
私、スケヲタとしていちばん嫌いなのが「5回転!」とか言い出す人…。自国の選手を引き合いに出すのは、それと同じくらい恥ずかしい。
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安藤美姫さんが嫌いな人のこと
私は正直、どっちでもいい人です。好きでも、嫌いでもない。安藤美姫さんという素晴らしいスケートをする、世界チャンピオンに2度輝いた選手がいて、感動した瞬間は嘘ではありません。
けど、私は安藤美姫さんアンチには2種類いると思ってて、とにかく目立つ人を叩くのが好きな人と、「フィギュアスケートが汚された」って思っている人かなと。
前者はまぁ、正直誰でもいいんですよね。スケート云々とかどうでもよくて、何かしら理由をひっぱりだしてきて叩く。さも、それが世の総意や常識に見える理由だから、正義としてふりかざしやすい。子供がかわいそうとかさ。
あの、森三中の大島さんみたいなことです。子供産めない人がかわいそうって叩いている人は、みんな子供産めない・ハードル高いなどと言われた人なの?っていう。しかも「かわいそう」ってまた、上から目線前提ですよね。
本当の正義なんて、ぶっちゃけどこにもないんですが。みんながみんなの正義で生きてるんですよ。だから、対立も起こる。ヒーローものだって、悪役にも正義があって、それを貫いてるでしょ。こればっかりは仕方ありません。
ただ、そのうち次の対象の方が現れたら、熱はそちらへ移動していくでしょう。
後者はおそらくリアルに「嫌い」なのかな。すっごい潔癖なんでしょうね。でも、それも自分の中の正義ですからね。ほかの選手が一緒にされたくないって怒ってる人も、その「ほかの選手」のなんなんだよアンタって感じですし。何様だよっていう。
「ほかの選手」を、自分の正義をふりかざす理由にしているわけです。むしろ「ほかの選手」に失礼なんじゃないですかね。
で、本題。
一言のつもりがめっちゃ長くなってしまいましたが(苦笑)。私はこの番組を見て、素直に感心したのが、安藤美姫さんの通訳の力なんです。
英語がしゃべれるのと、瞬時に日本語に出来る能力って別。それって鍛えて身に付いたり出来るようになるものだから、試験があったり、職業として成立しているものなんです。よく勘違いされるんですが、「英語出来る=通訳出来る」ではない。
彼女は特にためらうこともなく、スピーディーにこなしていましたし、これまで通訳の能力を鍛える必要もなかったでしょうから、きっと頭の回転がもともと良い方なんだろうなぁと思って見ていました。
いくらハビエルの英語が母語ではないと言っても。
英語をしゃべる方でも、日本人スケーターの中で英語に躊躇がないのは、安藤美姫さんと本田武史さんくらいだと思います。(私がきいたことある中で)
安藤さんが英語でインタビューを受けている中、ほかの選手は日本語で答えることはザラ。(モロゾフコーチが英語で答えなさいと指導されていたようですが)
また、中にはよくそれで生きてたな…という英語圏でトレーニングしていた選手たちもいます。つまり、相当コミュ力高いんだと思うので、それもそれで尊敬しますが。
高橋大輔さんが語学を学ぶことも含めて留学されたのは、そこに対する苦手意識が高かったんだろうなぁと勝手に感じました。ワールドワイドなスポーツで、海外のスケーター同士の交流があるから、自然に英語が学べるわけではないんですよね。
これは本人の意識と努力でしょう。安藤さんも彼氏が外国人だからとか言われちゃうかもしれないけど(苦笑)、TOEICのインタビューで勉強するためにやったことや努力をしたことについてお話されています。ちゃんと意識をもって、取り組んでらしたんです。
日本人はどうしてもひとつのことを極めるのが偉いと考えられがちで、複数のことをやって片方に偏ると、それもまた非難の対象になってしまいがち…。
彼女の振る舞いは、もはや「外国人」。日本の風土に合わないのかな。
安藤美姫を生きてください
もう彼女を見ていると、そういう運命なのかなって思います、なんか。子供がいて、かっこよくて実力のある彼氏がいて、セクシーなプロポーションと才能を持ってる。まぁ、やっかみの対象になりますよ。
言動がどっかひっかかるのだって、正直なんかわかります。おいおい、暴走するなよーって時もあるし。日本のメディアに出ながら、日本のメディアを敵視しているし…。
でも、そんな彼女に自分を変えろなんて思いません。自分を生きることしか、出来ないんですから。無理して、人に合わせて生きなくていい。人に合わせるほうが、自分を生きないよりも、実はずーっとしんどいし。でも、人に合わせるのは多数派だから、社会で生きる分には楽でもあるんです。
人に合わせて生きている人は、きっとイライラするだろうけど、それもまぁ仕方ない。そういう役目を持って生まれてこられた方なんでしょうと、身も蓋もないことを言っておきます。
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浅田真央・羽生結弦はNHK杯…だけど、チケット以前にもう宿がありませんよっていうあれw
こんにちは、アキノです。
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2015-2016のエントリーが確定し、浅田真央・羽生結弦、両選手がNHK杯の出場決定しましたね。いよいよシーズンが動き出してきた、そんな感じがしています。
男子・女子の有力どころだけ、ちょっとチェック。
※NHK杯のチケット検索してきた方⇒いちばん下へ
スケートアメリカ
男子⇒ハン・ヤン、無良崇人、宇野昌麿、デニス・テン、ジェイソン・ブラウン。
女子⇒グレイシー・ゴールド、宮原知子、ユリア・リプニツカヤ
女子では三つ巴かなと思ったけれど、ジュニアチャンピオン・ロシアのメドヴェージェワがシニアデビュー。かなり気になるところですね。変わらず、タノジャンプをぶっこみまくってくるんでしょうか。結構見てて、胃がもたれてくるんですけど…。
リプちゃんの調子も気になるところ。さっとん推しの私からは、最初からかましたれ!って感じです。
男子はわからん感じですねー。しょーまくんのシニアデビュー、どうでるでしょうか?
スケートカナダ
男子⇒羽生結弦、パトリック・チャン、ナム・ニューエン、村上大介、ジョシュア・ファリス
女子⇒エリザベータ・トゥクタミシェワ、アシュリー・ワグナー、ポリーナ・エドムンズ、村上佳菜子
ひえーーー!!パトリックと羽生さん、ぶつかりますよねーーーー!!これはどうなるか相当気になるところ。今シーズンの機運を占う試合といってもいい。パトリックがどこまで試合に向けて仕上げてきているかが焦点ですね。
ナムくんも成長してきてるし、バッサリと一騎打ちとは言えないのかも?(そうなったらおもしろい)ダイスもがんばれ。
女子はまぁ、リーザ様がいくでしょうね。心の奥底で佳菜ちゃん、おファイト。なんとか揃うシーズンになってほしいです。
中国杯
男子⇒ハビエル・フェルナンデス、ハン・ヤン、セルゲイ・ヴォロノフ、小塚崇彦
女子⇒浅田真央、エレーナ・ラジオノワ、アンナ・ポゴリラヤ、本郷理華、ジジュン・リ
ジュニア男子銀・ボーヤンもここでシニアデビュー。上には入れなかったけど、彼がぐぐっと勢いでメダルはいけそうな気がします。
ハビちゃんもいるけど、なんとか崇ちゃんにはメダルとってほしいです。グランプリシリーズでの悪いイメージを、今シーズンは払拭してほしい!!
そして女子ーーー!!ここで真央ちゃん、ロシアっ娘たちと当たりますか。どう出るか注目ですね。まぁ、まずは彼女がどこまで戻してきているかっていうところが、前提としてありますけれど。彼女たちと試合に出る浅田選手というのも、画的に楽しみにしています。
理華ちゃんの、あっこちゃん作SPも楽しみです!
TEB(フランス)
女子⇒エリザベータ・トゥクタミシェワ、ユリア・リプニツカヤ、グレイシー・ゴールド、村上佳菜子
うわーーー、男子も女子もきびしーーーー!!昌麿くんにはなんとかファイナル出場で、シニアデビューに追い風をと思うのですが、どうかなぁ…。アメリカで出来るだけ、上に入ってないといけないね。
ダイスも昨シーズンの4大陸の悔しい想いがあるし、初のファイナルに出て、箔を付けてほしいです。
女子はここでリーザ様が軽々、全勝でファイナルを決めちゃいそう。佳菜ちゃん、2戦ともかぶってるんだ…。
ロステレコムカップ(ロシア)
男子⇒ハビエル・フェルナンデス、ナム・ニューエン、セルゲイ・ヴォロノフ、小塚崇彦
女子⇒エレーナ・ラジオノワ、エフゲーニャ・メドヴェージェワ、ポリーナ・エドムンズ、本郷理華
おおお!クリケット対決ー!同じ表彰台で決めてほしいけど、崇彦をなんとか1つでも上に入れたいんです…!!切実に!!
理華ちゃん、昨シーズンに引き続きファイナル決めれるか?昨年優勝した演技の良いロシア大会。
ラジちゃんは身体が去年でもう成長しきった感じ?昨シーズンの時点でバランスがかなり変わっていたので、そこだけが心配です。
NHK杯(日本)
男子⇒羽生結弦、無良崇人、マキシム・コフトゥン、コンスタンチン・メンショフ、ジェイソン・ブラウン、ジョシュア・ファリス
女子⇒浅田真央、宮原知子、アンナ・ポゴリラヤ、アシュリー・ワグナー
羽生さんも浅田さんも、絶対勝たないといけない試合ですね、こりゃ。ここはきちんと勝っておかないと、最低限。知子ちゃんもアメリカでどこまで順位をあげてフィニッシュできたかで、かかってくるものが違うんだろうね…。
さてさて、そんな豪華メンバーのNHK杯ですけど…
開催は長野。みんな昨年全日本の悪夢を見てるでしょうから、ホテルなどの宿泊施設は、去年のうちに抑えてあります…よね?(苦笑)
※まだの人はさっさと探して!!マジで!!⇒長野の宿探し
近辺はもうアウトだろうから、周辺をとにかくまずは抑えろ…!!*1
チケット発売の前に宿泊施設がもうないっていうのが、長野はなかなかに厳しいですね。(ちなみにチケット発売は前年は9月発売⇒昨年参考)
真央ちゃんやゆづが見たい…という方で、宿泊施設を予約していない方は、路上を覚悟するか、連日往復するか…。今から長野に友達を作るのも、ひとつですな(笑)。
チケット獲得戦線に加わるにも、そこが悩みの種っていう…。私は今年は諦めます。
昔は当日立ち見でもさくっと入れたのに、すごい世の中になってしまったもんです…。
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さすが、王子…。
「ワンモアジャンプ」というフィギュアスケート漫画があったことを、ご存知だろうか?
こんにちは、アキノです。
「ワン・モア・ジャンプ」という少女漫画をご存知でしょうか?最近、数年ぶりにこの漫画を改めて読んでみまして、これはやはり名作だと再確認したため、ちょっと語らせて頂きたいと思います。特にフィギュアスケートスキーは必読!
「雨でも楽しい!」が今週のお題らしいので、やっぱりひきこもりDayは漫画っすよねってことで!(半ば強引に)
『ワン・モア・ジャンプ』とは?
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「天よりも星よりも」、ドラマ化もされた「P.A-プライベートアクトレス-」などが代表作として知られる、赤石路代先生の作品。
主人公の帝(みかど)は双子の兄・皇(こう)と共にスケートに励んでいるが、兄ほどやる気はない。両親は日本で唯一世界選手権でメダルを取った、ペアスケーター。ある日、ロシアに滞在中の父が交通事故で亡くなったという知らせが入る。しかも、一緒に事故にあったのが、父が現地に作った家族だとわかり…。というのが、物語の書き出し。
更にこのあと、父の潔白を信じて双子の二人はペアをやっていこうと奮起するものの、兄が製氷機にひかれて亡くなったり…。母親は精神的におかしくなり。帝を引き取ろうとした叔父さんたちは、スケートをやめさせようとするんですよね。そこに現れたのが、父がロシアで作った子供・トーマだったのです。
事故で再起不能となった、元・天才スケーターであるトーマに指導を受けながら、帝は才能を開花させていき…。結果、トーマに恋に落ちます。そんなラブ&スポ根(?)漫画なんですね。
ストーリーは一見、暗く・重く感じるかもしれないですけど、言っても「ちゃお」に掲載されていた作品です。対象は小学生。私も当時は小学生でした。なので、そんなにドロドロしているわけではないです。最後にはトーマとも血が繋がっていないってわかりますしね。
ただ、これ小学生の漫画じゃないよ…??合わせてきてるのって、帝がメダルを取ったのは13歳で、ライバルの緋夏が14歳っていう、年齢設定くらいじゃないか??
舞台はリレハンメルオリンピック&長野オリンピック
前半がシングル編、後半がペア編といったところでしょうか。まぁ、3/4はシングル編ですけれど。シングルで金メダルを取るのが、リレハンメルオリンピック。ペアで金メダルを取るのが、長野オリンピックです。
特にリレハンメルオリンピックの描かれ方は、臨場感がすごいです。開会式の様子だったり、ユニフォームもきちんと描かれています。長野オリンピックはまだ開催が決まっているだけで、詳細な情報が出ていなかったため、赤石先生の想像ですが。
試合のシーンも、すごいんですよ…。オリンピックの最終グループの雰囲気とか、寒気するし。あと、帝が金メダルを決めたフリーとか、なんか知らないけど、涙が出てくるんですよね…。ほんとに、スケートの演技を見て感動するのと同じ感覚で。私の想像の中で、滑ってるんでしょうね。
フィギュアスケートオタクへ英才教育
赤石先生自体がフィギュアスケートをかなりお好きで、勉強されています。今は愛蔵版しか手元にないのですが、当時発行されていたコミックの空きスペースでは、スケートトークをされていました。小学生の私はここで、スケートの勉強をしたものです(笑)。
井上怜奈さんがシングルスケーターだった時の話とか、本田武史くんのシニアデビューの話題もここで見た気がします。あと、クリスティー・ヤマグチとルディ・がリンドがペアを組んでいたというのも、ここで知ったような。
今はインターネットが盛んだし、昔のスケーターの演技もYou tubeで見れます。ただ、当時はパソコン通信がやっとの時代。ちょっと後にインターネットも出ましたけど、通信も遅く、日本ではフィギュアスケートはマイナースポーツ。情報は全然ありませんでした。
もちろんのこと試合も、NHKでやっと放送があるくらいでしたが、当時はテクニカルプログラムとフリーの2日間あるっていうのも、漫画でなんとなく知ったんじゃないかな。
更に、実在のスケーターをモデルにして描かれているんだろうなというキャラもちょろちょろ登場して、これもまたおもしろいんですよね。
未来が見えていた?
先ほど少しお話しました通り、リレハンメルオリンピックが主な舞台なんですね。ストーリーのはじまりはおそらく1992年くらいです。トーマがロシアに住んでいた頃にペアを組んでいた、タチアナがプラハの世界選手権で優勝する話題があり、プラハ開催は1993年です。
すごいなと感じるのが、当時読んでいて「これをやるのはちょっと厳しいよね」と思っていたことが、現在実際の選手がやってたりするんですよ!
帝の代名詞はトリプルアクセルなんですけど、浅田選手しかりトゥクタミシェワ選手しかり、試合でいれてくる選手も増えてきています。帝は結果、女子選手ながら4回転まで飛ぶんですけど、安藤美姫ちゃんは試合にいれてきてましたしね。
あと、今では当たり前になっている、3連続のコンビネーションジャンプ!これも当時やっている人なんていませんでした!2002年の全日本でまだ小学生の浅田真央選手が、3T-3T-3Tを決めた時は、「ワンモアジャンプの時代がキターーーーーーー!!」って歓喜したのを覚えています(笑)。
あとはペアが舞台になってからの、4回転スローイングジャンプとか。地味に片足でのストレートラインステップとかもそうです。
もともとのネタはブライアン・ボイタノですが、片手をあげたジャンプも結構組み込んできます。更に、両手をひろげたジャンプも主人公・帝ちゃんの代名詞です。これは実際に試合で見たことはないんですけど、羽生結弦選手が練習でやってた映像を見たことがあります。
ペア編のライバルにあたる男子選手・ラリーが軽々成功させてしまうのですが、「普段ラリーが練習メニューのひとつとしてやってることだ」というセリフがあります。もしかすると、赤石先生も誰かがやっているのを見たことがあったのかもしれません。
ライバル・緋夏ちゃんのビールマンスピンも、当時「世界では数人」とされていましたが、今ではみんなやってます。当時の6.0方式から採点ルールが厳格化して、1つ1つのエレメントに点数がつけられるようになったためでしょうが。
そして、彼女のブレードはゴールドで「金色の緋夏」と称されるという設定なのですが、今は金色のブレードの人って結構いますもんね。こういう時代の変遷を見るのも、とってもおもしろいです。
こうやって実際に実現しているのを見ると、よく漫画ではありがちな「5回転」とかで奇をてらいすぎたことをするのではなく、あくまでもフィギュアスケートというスポーツに敬意を持って、技術の延長線上で想像されていたのでしょう。
あと、オリンピック代表を現在はリンク上で発表しているけれど、当時はそうじゃなかったんですよね!これも「ワン・モア・ジャンプ」は先取りしています(笑)。
実際の選手に滑って欲しい、プログラム
この漫画に登場するスケーターたちが滑るプログラムって、本当に魅力的なんですよ!特に帝が滑る、「ピーターパン」や「アラジン」「リトルマーメイド」「キャッツ」などは、実際再現されるときっとおもしろいと思います。
帝はジャンパーとして描かれていますが、発想がユニークで自分でプログラムを作っちゃう感じなんですね。
ライバル・緋夏の「蝶々夫人」と「ミスサイゴン」のストーリーをリンクさせて、共通の振りをいれてきたり…というのも、おもしろい!
ペアになってからのプログラムも、緋夏&ラリーペアの「オペラ座の怪人」とかは非常に見てみたいですね!
実際のスケーターたちが使っているクラシックの名曲や、ミュージカルナンバー、映画音楽まで使用されていて、想像するだけでもワクワクしちゃいます。
魅力的なキャラクター
みんな、魅力的なんですよ?でもねでもね、やっぱり私はラリーが大好き…!!!
ペア編のライバル役として登場するのがラリーなので、かなり後半のキャラクターなんですけど。トーマがシングルスケーターとして活躍していた時のライバルでもあり、事故を仕組んでトーマを再起不能にさせたと噂されています。
彼はリレハンメルオリンピックのアメリカ代表で、男子シングル金メダリスト。金髪のおぼっちゃまで、冷徹な俺様・王子様でファザコン(笑)。帝がトーマの妹だと知り、近づいていったのですが…。
結果、帝とペアを舞台にして、戦うことになるんですね。ラリーがペアのパートナーに選んだのが、リレハンメルオリンピックの銅メダリスト・緋夏なんですよ。(今思うと、多国籍ペアでオリンピック出場するから、緋夏はアメリカ国籍を取得したことになりますな)
冷徹なはずのラリーが、だんだん緋夏に絆されていくところが…!!かわいいじゃないか…!!このやろう!!って感じなんです(悶)。
緋夏は感情の起伏が激しくて、帝にも感情的に当たってくるし、演技にも反映されてしまう。欠点があるとすればそこって、帝の母(であり帝のコーチでもある)も指摘するのですが、やはりその分まっすぐで裏表がないんでしょう。最初から最後までラリーを信用するのは、彼女だけだった…という。
当時小学生だった私もキュンキュンしてたけど、今読んでもキュンキュンする…!!
赤石先生にはそこのところ描いてほしかったけれど、あまりページが割かれていないんですね。ペア編は結構駆け足だったし。誰か二次創作作ってないのかなぁ…?
スケオタさん…っていうか、そうでなくても読んで…!!
赤石路代先生の絵って、たぶん人を選ぶと思うんだけど…。特に若い人には。私が小学生だった頃ですら、ちょっと古い感じがしてたし…。(私の小学生時代は、セーラームーン・姫ちゃんのリボン・ママレードボーイなどなどが流行っていた)
でも、フィギュアスケートにちょっとでも興味がある人には、いちばんオススメ出来る漫画なのは間違いありません。私がこの作品をきっかけに、実際にフィギュアスケートが好きになって、はまっちゃったので…。
採点方式は6.0システムなので、現在とはちょっと違いますが、「フィギュアスケート」そのものが純粋に楽しめる作品です。初心者さんは勉強にもなります。
愛蔵版・文庫版と出ていますが、愛蔵版(フラワーコミックス・デラックス)には、発売当時には収録されていた番外編が入っていませんでした(泣)。トーマがロシアにいた頃の、タチアナさんとのお話です。
電子書籍版も出ているみたいで、こちらは発売当時と同じく、9巻編成のものを電子書籍化しているので収録されているでしょう。
もともと赤石先生はトーマとラリーの過去の話を描こうとしてたみたいだったので、そっちがお蔵入りしているのが残念です。また、描きませんか?赤石先生…!
「ファイヤーオンアイス」も読もうかなと思ってAmazonで見ていたら、文庫版には「アルペンローゼ」の番外編も収録されてるって記載されてたから。今からでも、どうでしょう?
小学生の頃もファンレターで必死にお願いしたけれど、「緋夏とラリーのペアは描くのが楽しくて、気に入っていました」との返答ばかりだったんだよなぁ…と懐古入ります。
赤石先生、そういえば一言だけど直筆でちゃんと返事くれてたな。今の漫画家さんってどうなのかわからないけど、すごいなぁと今更。