アオハライド最終巻発売~なぜ私はストロボエッジよりもアオハライドが好きなんだろう~
こんにちは、アキノです。
ここ数年間の私的ナンバーワン少女漫画に輝いている、「アオハライド」が本日発売の13巻をもって、最終巻を迎えました。この内容は微妙にネタバレを含んでおりますので、「楽しみにしてたのに…!!」という方はお気を付けください。
アオハライドとは
2015年3月号まで別冊マーガレットに連載されていた、咲坂伊緒作品。
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最初から両片想いだとわかっているわけなんですけども、距離の詰め方も最初から半端なくてキュンキュンしまくりで、もうくっつくだろうと思っても絶対なんやかんやでタイミングが悪くて、おいおいどこまでひっぱるんだよと思ってイライラしながらも、やっぱり絶妙にキュンキュンさせてくるという、本当にずるい漫画です。
この作品の魅力は
①ヒロインの相手
もう、「洸くん」でしょう…。私はこんな魅力的なヒロインの相手役を、「ときめきトゥナイト」の真壁くんしか知らない(何)。
ビジュアルはどちらかというと、猫科男子。そして行動も一見、猫科男子。なのに、なんていうか、ヒロインとの物理的な距離をつめてきたり、弱みを見せたり…のバランスがすごいんですね。で、たまに照れたりするのが、めちゃめちゃかわいいっていう。
家族関係で重いものを背負っているので、影がある。そこがまたほっとけない所以なんでしょう。
そして、最終回に向かうにつれて、加速していく洸くんの健気さと、恋する男子のかわいさがときめき度すごいです。なんか最後めっちゃ無邪気になってるよおい!幸せになれて、よかったね…!
②絶妙な距離感
くっつきそうだけど、くっつかない。主人公と相手役の心の微妙な距離感と、物理的な距離感(身体の密着的な意味)を、13巻にわたって絶妙にずらしつづけているという巧妙さ。そして、そのシチュエーションのバリエーション。
すべて、そのずらしをバリエーション違いで見せているだけなんだけど、いずれも女子がキュンとするものに仕上げてきているわけなんです。13巻もかけて、こんだけすれちがってたらあきてくると思うんだけど、いずれもクオリティーが高い!咲坂伊緒、天才か!
③青春要素、取りこぼしなし
30にもなったおばちゃんにとって、わざわざ高校生が主人公の漫画を読むって、ここなんですよね。研修合宿、文化祭、バンド活動、花火、夏休み、冬休み、クラス替え…。私たちが失ったものが、そこにある。
私、ファンタジー作品を読むのが苦手なんですね。冒険に出たり、耳がはえてきたり、なんか神社的要素入ってきたり…。でもある意味こういう高校生活って、ファンタジーよりも、リアリティーのあるファンタジーかもしれない。
改めて認めるのは非常に恥ずかしいけど、結局疑似体験が好きなんでしょうね。少女漫画を読む上で。
なぜ「ストロボエッジ」じゃないのか
同じ咲坂伊緒作品で言うと、「ストロボエッジ」も読みました。こちらも、「アオハライド」と同様に映画化されていますけど。人気の高い作品というか、咲坂伊緒さんの出世作になるのかな。この漫画もかなり神格化している人がいらっしゃいますが。
うーんと。私は違った。
…んですよね。なんでだろうと考えてみましたところ。
①主人公にそこまで人間味を感じない
たぶん「アオハライド」のヒロイン・双葉って、人によく見られようとしてたり、人間の嫌な部分も持ち合わせているんですよね。だけど、次第にそれにもまっすぐ向き合っていくという。
ヒーローの洸はそういう部分もちゃんと見て、辛辣に指摘しながらも、彼女の姿を見守るっていう。そこもぐっとくるんですよね。守ってあげるだけのヒーローではない。
「ストロボエッジ」の仁菜子は、たぶんいい子。いい子だから、いい子ちゃんになってるんだよね。まっすぐで一生懸命。それがかわいくていい!っていう女の子はいるんだろうなぁ。
たとえば私、セーラームーンという作品は大好きだったんだけど、うさぎちゃんがダメな子供だったんです。女子としてひねくれてるから、まっすぐなヒロインには入り込めない。(更にサイドキャラにどっぷりはまりこんで、オタクをいかんなく発揮)
②ヒーロー役の視点が少ない
「ストロボエッジ」の蓮くんは最初、彼女がいたってこともあって、こっち側の「あの子が気になる」的シーンが少ないのです。ただただ、仁菜子の片思いが切ないっていうか。
蓮くんのライバル役にあたる、安堂くんがいいやつすぎるけど、そこが「ストロボエッジ」好きな子はみんなキュンキュンするのかな?たぶん、私自身主人公を取り合う的要素を必要としていないのかもしれませんね。
私はやらないんだけど、ここ最近の乙女ゲーム見てると、ハーレム状態になっているようなものが多いですよね。普通の女子はそういうのが好きなんだろうか?
そう言ったら私の友人に、声優をいっぱい使って、取り込む母数を増やしているだけだよと言われましたが。私は二次元のことはよくわかっていないけど、ビジネス的な側面もひとつとしてあるかもしれないので、一概には言えませんな。
とにかく、アオハライドありがとう
ただ、最後ヒロイン双葉が別の男の子と付き合うとか、あまりにも遠回り展開に入ってしまい、じれったすぎて一度10巻でストップしてしまいました。(最終回に近づいてるのはわかったから、もう最終巻出るまでみないと決めた/笑)
よって、今回11~13巻まとめて購入して読みきったんですけど、本当に最後の最後までこぼしなく、キュンキュンさせてくれました。どんだけつめこんでくるんだというくらいに。
じれったいですけど、もう最終巻を迎えたので、安心してみなさん読んでください。ただただ、キュンキュン出来ることを保証致します。「やっぱ私って女子だったよね」というときめきを、提供してくれるでしょう。
ただ、安直に映画見ようとかにならないで…!!違うから、絶対違うから…!!(ちなみにアニメもなんか違った…)
地味に、次の咲坂伊緒作品も気になっています…。またじれったい沼にはまるのか…。