一般人にも真性ヲタクにもなれなかった人のブログ

中途半端な人間の気持ちが、わかるってのか…!!

堂本光一さんをどの物差しで測るのか~祝・SHOCK2015千秋楽~

こんにちは、アキノです。

先日、2015年のSHOCKが千秋楽を迎えましたので、光一さん入りのKinKiヲタとして、思うところを残しておきます。(ちなみにSHOCKは初演の2000年から、毎年欠かさず観劇しています。)

事故のことは切っても切り離せない

3月19日に舞台上で起きた事故により、「SHOCK」という作品は普段取り上げられないようなメディア(報道番組など)に露出し、ファンではない一般の方にも注目されることとなってしまいました。

事故が起きた公演、及び同日の夜公演は中止となりましたが、翌日には再開。その際にも多くのカメラが劇場に入りましたし、千秋楽においても「いつもと報道の目的が違うカメラ」が入っていたのだと思います。

何にしろ、厳戒態勢だったのは間違いありません。

座長はどこまで周りが見えていたのか

事故後、光一座長は「(この事故を)肯定してはいけない」「美談にしてはいけない」と繰り返し主張しています。「(自分が)批判を受ける覚悟で幕を開けた」と言う一方で、そこも見えていたのかということが、改めて驚きでした。

私は事故の翌日にこのような記事を書きました。

akinomiyako.hatenablog.com

 その中で、ファンが自己陶酔する危険性についても触れたのですが。光一さんには、いかんせん彼を「悲劇のヒーロー」にしたがるファンが、いらっしゃいます。

羽生結弦選手のことについて書いた時も、似たようなことを言ったんですけど。

akinomiyako.hatenablog.com

これの『羽生選手をかわいそうな人にするのは失礼だ』のところ。

光一さんもかなりストイックな方で、もちろんスターとしての気質に溢れている方ですが、完全に努力の人でしょう。それがどうやら器用で自由な剛さんと対比した上で、「光一さんが犠牲になっている」と考える方が一部いらっしゃり、KinKiヲタ界隈はちょっとややこしいのです。

そういう方々を含めずとも、ご自身のファンは自分を「かわいそう!」「こんな辛い状況から、光ちゃんはすごい!」「試練を乗り越えて、感動した!」と賞賛することを、予測していたんでしょうね。

更に言うと、誰が教えたのかはわかりませんが、番組で報道された中で過去に共演された方や、先輩・後輩が配慮のある発言をしてくれたことも把握していたことが、自身の連載に記載されていました。

守るための判断

また結果としてですが、翌日にすぐ再開に踏み切ったことも、これから長いスパンでのSHOCK継続に繋がる、本質的な判断だった思うのです。

感情面で配慮して、自粛することは出来ます。しかし、「本質」はそこにはないのです。事故が起きた原因(LEDパネル)さえ取り除けば、あとは少なくとも同様の事故が起こることはありません。

あのまますべての公演を自粛していたら、きっと再開のタイミングを完全に失っていたと思います。次があるのかないのかわからないまま、関係者だけではなく、ファンもマイナスな気持ちを引きずり続けることになっていたかと。最悪の場合は、あのままフェイドアウトです。

本質の人間

先日、タッキーこと滝沢秀明さんのMYOJO掲載のインタビュー記事にて、おもしろい話題がありました。

おそらくKinKi KidsもジャニーズJr.も全盛期を迎えているころでしょう。当時、KinKi対Jr.という構図が出来ていたそうです。この記事を読むと、もう光一対Jr.ですね。

若い時、Jr.の中で「光ちゃん」と呼んでいましたという暴露もありましたが、まぁこれを知るとなんとも苦いしガチですねw更に、光一さん本人もおっしゃるように、非常にとがっていた時代だと思います。

当時KinKiのコンサートの主な演出を担当していたのは、10代の光一さんでした。Jr.たちがせっかくダンスを覚えても、すぐ変更したり、その演出自体をなくしてしまったりということが続き、Jr.たちからは不満が噴出していたそう。

実はこれも、SHOCKの中のストーリーと重なるものがあります。光一さん演じる主人公は、良いものを作るために変更を繰り返し、周りが付いてこれなくなって、不満が大きな事故を呼ぶという流れです。

ただ、現実の光一さんは不穏な空気を感じ取り、Jr.を呼んで思っていることを全部言わせた上で、テレビに映る際はJr.が多く映るように計算して、演出をしてくれるようになったとか。

すべて、本質しか見えていないんですよね。

良いものを作ることを追求する。一緒にパフォーマンスをする人間と穏やかではない関係であれば、その原因を探り解決する。そして、また彼らとより良いものを作る。

いたってシンプルなのです。10代の時から、芯は何も変わっていなかった。

私は今回のことを含め一ファンとして、光一さんの感情にぶらされない多角的で客観的な視点、及び本質を捉える力が、もはや人間として相当な高みにあることに、震えました。

だから同じ妄想にしたって、「悲劇のヒーロー」なんてちゃっちいものにして、ただのかわいそうで健気な存在にするなんて、個人的には相当冒涜だと思っています。人間のレベルが違うんじゃ。

 

9月大阪・10月博多公演

地方公演は例年通り、屋良さんのかわりに内くん。以前まで4人で出演していた、ふぉ~ゆ~。次は福田・越岡のかわりに、辰巳・松崎が出演します。ここの入れ替わりで立ち位置がどうなるかも、非常に楽しみです。他のJr.たちもかなり育ったので、同じメンバーになるかも気になるところ。

福岡の博多座は、個人的にはとても好きな劇場です。博多座が多めに取れることを祈りつつ、大阪は地元なので、ファンではない友人にも見てもらえるよう頑張りつつ。

とにかくひとまず、カンパニーの皆様、お疲れ様でした!!