一般人にも真性ヲタクにもなれなかった人のブログ

中途半端な人間の気持ちが、わかるってのか…!!

女子SP(フィギュアスケート世界選手権)についての、頭悪そうな感想

こんにちは、アキノです。

約20年もの間、ゆるくフィギュアスケートヲタクをしている者です。愛するロシアのスケーターが実質引退してからというものの、現在は特定の選手に入れ込んでいません。女子シングルを見るのがいちばん好きです。

純粋なスケヲタとして海外を飛び回るほどでもなく、特定の選手をアイドルのように追いかけるわけでもなく。地方大会をまわって、レポートを残すわけでもなく。(スケヲタの人種分類とかもおもしろそう…)

マイナーに生きていた時代にはなかった、贅沢な今がある。メジャーになった後のスケヲタたちを「すげえなぁ…」と傍観している。そんな私が頭悪そうな、女子SP感想を置いておきます。


時代が動いた

…と、私は思いました。エリザヴェータ・トゥクタミシェワのSP。シニアデビューした頃に私は彼女のどことなく色気が漂う、でも少女的な魅力に、一瞬もってかれそうになったことがあります。気付いたら、ゲテバニシビリ並の貫禄になっていましたけど…(泣)。私が求めていたのはそれじゃなかった…。←どうでもいいね。

久々に興奮しました。私はなぜフィギュアスケートが好きかというと、それがスポーツだから。芸術作品が見たいのであれば、バレエが好きでも良かったんです。でも、わざわざフィギュアスケートを選んで、見ている。しかも、試合が好きなのです。

スポーツである以上、勝敗はつくもの。たまに「なんで美しいものに点数をつけるの~?」って言う人がいますが、それは別でやればいいと思います。わざわざフィギュアスケートにそれを求める必要はありません。

この高揚感を、待っていました!正直トリプルアクセルなしでも、彼女はトップにいけるくらい安定はしていたと思います。それがわざわざSPで入れてくるという勇気。…というか、自信。演技すべてから自信がみなぎっていました。

真央ちゃんは、関係なくね??

と思ってしまうくらい、日本人は真央ちゃん信仰がすごいっていうか。「真央姫」と公の場所でさらっと呼べてしまう方々には、もう何も言えまい…というか、あはは、そうですよね、自重しておきます…。

浅田真央トリプルアクセルに挑み続け、そのいくつかを大舞台で決めてきたことは、本当に偉大なことだと思っています。

しかし、今回のトゥクタミシェワ選手の偉業に、浅田選手を引き合いにだしてくるのは、ちょっと違いますよね。好きなのはわかるんですけど。

今回のことで火がついて戻ってくるんじゃないかとか、安心して戻ってこないと決断するんじゃないかとか、そういう予想という名の「浅田真央ちゃん主人公の少女漫画的妄想」ならいざ知らず。

トゥクタミシェワは今回だけで、真央ちゃんはずっと決めてきたんだから、格が違うとか、なんじゃそれ。まだ、真央ちゃんの代名詞だから悔しい気持ちはあるとか言うてる人間のほうが、よっぽど…それもなんか違うと思ってるけど(苦笑)。でも、それはフィギュアスケートじゃなくて、浅田真央ちゃんファンだから仕方ないですよね。

だけど、時代は動くんです。みんな過去になっていく。それを受け入れなければ。

でも、記憶に残る過去の選手たちもいる。その中で浅田選手が輝いているということは、間違いないことだと思いますよ。(彼女の決断次第では、また「現在」のスケーターになる可能性もありますが)

日本の選手たちのこと

やはりいちばん嬉しかったのは、村上佳菜子選手に点数が出たことではないでしょうか?国内であれだけ回転不足をとられたこと、海外で試合をする際に余計に厳しくチェックされないだろうかと正直不安だったのですが。(やはり人間が評価するものである以上)

村上選手が丁寧に表現をしてきたことも、自分で「やりたい」と選んだプログラムである以上、真剣に取り組んできたことが伝わり、心動かされました。

本郷選手は本当に安定していますね。強い。表情だけではなくスケート自体も、ゆらぎが感じられず、飄々としているように見受けられます。

表現面での変化も、著しい。腕の動かし方、目線のやり方ひとつで、たまにぞくっとする時があります。鈴木明子さんが見ていることも影響していると思いますが、言われて出来るのは本人の吸収力だと思いますので、両名ともさすがです!

そして、宮原知子選手…!!!私、醍醐のスケートリンクがクローズする時の発表会で、田村岳斗さん(当時コーチになりたて)が彼女についていたのを、すごく覚えているんです。印象的な顔立ちの子だったので。

評価されましたね…!!ブラボー!!!スモールメダル、おめでとう!!!ジャンプの高さと回転不足が指摘されながら、シニアの大舞台でやってやりましたね。そしてコンポーネンツも伸びました。良かった…。

私は今季の彼女のフリー、「ミスサイゴン」が大好きです。コレオシークエンスのところとか、涙が出てくる。なんというか、彼女の真摯さというか、言葉では表現出来ないようなものです。

彼女は何か決めたものを表現しているというより、内側から出てくるもので、周りを感動させれるタイプの選手だと思います。
浅田真央選手や羽生結弦選手も、究極このタイプだと考えています。高橋大輔さんや鈴木明子さんは決めて表現しているタイプかなと。どちらも素晴らしい)

とにかく、どうなるんだろう??

最終グループは、ロシアと日本。そして、地元であれだけの演技を見せた、ジジュン・リ選手(「ムーンリバー」は個人的に名プログラム!)。アメリカチームがフリーでどう巻き返してくるかも、わかりませんし。

いやはや、明後日が楽しみです。そして、今日は男子SPですね。